異文化ペディア

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平壌ではボラを食べる

暑いですね。。夏が大嫌いな僕ですが、こんな時期にこそスタミナをつけないといけない。

世の中にはスタミナ食と称される食材は沢山ありますが、お隣の国・朝鮮民主主義人民共和国(通称・北朝鮮)の首都平壌では、ボラのスープを食べるんだそうです。


ボラっていうと、釣り人には「肉が臭い」というので大変不人気な魚として日本では有名なようですが、

平壌の中心部を流れる大同江の水質は非常に綺麗なので、水質の影響を受けやすいボラの肉質も良くなり、栄養価も非常に高くなるようです。

なので、ボラのスープは平壌市民のソウルフード(字面が地味にじわる)であると同時にスタミナフードでもあるわけです。


最も、1985年に大同江の源流付近にダムが建設された事が原因で大同江にボラが来なくなり、

近年では平壌近郊の南浦で食べられるようです。


ボラのスープは、かつてより平壌の名物料理で、

平壌でボラのスープを食べぬうちは結構と言うな」と言われたそうです。

また平壌では大切な客人をもてなす料理としても有名で、昔の人は訪問先でボラのスープを振舞われると平壌に来た事を実感したと言います。


なかなか気軽には行けない国の料理ではありますが、無類の魚好きの僕としてはぜひ一度くらいは味わってみたい料理の一つです。


中央アジアのうどん・ラグマンがじわじわ来てるかも?

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上の画像はラグマンという中央アジア一帯で食べられている麺料理です。

京王線初台駅から徒歩2分ほどの場所にある「シルクロード・タリム」というお店で食べました。

羊肉とピーマン、パプリカ、インゲン、じゃがいもの入った濃いめのエスニックなスープに、うどんと中華麺の間みたいな麺が入ってます。

ちなみにラグマンの上にあるのは羊の串焼きです。

いかにも中央アジアって感じですね。


僕は中央アジアの料理も非常に気になっていて、

これからも食べ歩いていきたいと思ってます。


さて、ラグマンは中央アジアのうどんと書きましたが、具体的にどこの国なのかイメージし難い方もいらっしゃるかもしれません。

っていうか、イメージ出来ても範囲広すぎて「どこからどこまでだよ!」って感じですよね。


ラグマンは、主に中国のウイグル自治区ウズベキスタンを中心に食されているようで、

他にもカザフスタントルクメニスタンでも食されているようです。


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※外務省ホームページから引用

こんな感じです。地図を引っ張ってきて初めて僕も位置関係を把握したというね。それじゃダメじゃん春風亭昇太


中国のウイグル自治区は、カザフスタン沿いあります。

ここら辺一帯で食されているようです。

ちなみに、中央アジア一帯では羊肉がポピュラーで、ラグマンに入ってる肉も基本的に羊肉ですが、牛肉で代用することもあるようです。

日本人には牛肉の方が食べやすいかもしれませんね。


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ちなみにこのラグマンは「パオ・キャラヴァンサライ」という東中野アフガニスタン料理店で食したものなんですが、羊肉がひき肉で、トマトの味が強いです。非常に食べやすかったんですが、個人的には一番初めに紹介した「シルクロードタリム」のラグマンの方が好みです。

ガッツリ羊肉の味がして、スパイスも効いてるのが良いです。

ただ、初心者?にはキャラヴァンサライのラグマンの方が食べやすいかと思います。

それと、何年か前に孤独のグルメに出てきたみたいです。

両店共に人気店なので、機会があれば是非足を運んでみてください!



って何だか食べログみたくなっちゃってますが。

アフガニスタンのラグマンについてはよく分かりませんが、トマトの味が強いんでしょうかね。

アフガニスタン料理はほとんど未開拓なのでちょっとまだよく分かりませんが。


まぁ、何はともあれ歩いてるだけで体力消耗してしまいがちなこの時期、羊肉たっぷりのスパイシーな麺料理で乗り越えて行こうじゃありませんか。

僕なんて最近寝っ転がってるだけで体力消耗してる気がします(ただ身体が鈍ってるだけ説)。

ラグマン食べて頑張ってきましょ!では。




蘭州牛肉麺って流行ってるけどさ

何を隠そう、僕はラーメンの中では蘭州牛肉麺が一番好きです。

この頃、タピオカミルクティーほどではありませんがじわじわとブームになっているようで、

蘭州牛肉麺クラスタの僕としては感慨深さすらあります。

まぁ、僕はブーム以前から目をつけてたんですけどね!(応援してるバンドが突然売れ出した時にこういう事言う奴いるよね)。


まぁ、ブームの影には中国の一帯一路構想が絡んでるみたいな話もありますけど。

知らねーよって話で、むしろこんなに美味いものを持ち込んでくれた中国共産党さまさまです。


まぁそれはいーや。

んで、この蘭州牛肉麺なんですが、何が良いかっていうとやはり明らかに日本のそれとは種類の違う味わい・香りの香辛料で味付けされたエスニックな味わいのスープと、

やはり日本のそれとは明らかに違う食感の麺とが絶妙なチャイニーズ・ハーモニーを奏でているところだと思うんですって大したこと書いてない&これで伝わってるか…?

まぁまぁともかく。店によっては麺の種類を選べるところもあります。

あと、パクチーは基本付いてくるんで、苦手な方は抜いてもらいましょう。

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ちなみにこないだ食べた関内にある国壱麺という店の蘭州牛肉麺です。

僕はパクチーガチ勢なのでパクチー追加しました。

あと、麺の種類も選べる店だったので(確か9種類ぐらい)、極太麺にしましたが個人的には細麺の方が好きです。


中国では蘭州牛肉麺の店が3000店舗以上あるようです。

ちなみに、蘭州以外の店では上の写真のように真っ赤なラー油はかけない場合が多いようです。

そして、これ実は清真料理と言って中国国内のムスリム料理だとか。

そういや、初めて食べに行った西川口のザムザムの泉の店員さんも回族(イスラム教を信仰する中国国内の少数民族)の方が多かったっけなー。

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こいつが、ザムザムの泉の蘭州牛肉麺です。

そう、蘭州牛肉麺の店って箸がデカい事が多いんです。この店含めて、西川口あたりはなかなか楽しいんでおすすめです。


ダラダラ書いてきましたが、とにかく暑い日こそ辛くて熱いもんに限ります!言うてそんなに辛くありませんが!熱々ピリ辛で香辛料の効いた牛肉麺でこの夏を乗り切りましょう!では!(最後だけやったらテンション高い)


チャジャンミョンについて語ってみようと思う

チャャジャンミョンという韓国料理をご存知でしょうか?


チャジャンミョンとは、中華料理のジャージャー麺由来の料理で、いわば韓国風中華料理の一種です。


1890年代に中国の山東省からやってきた苦力と呼ばれる中国人労働者が、食事を手短に済ませるためにチュンジャンと呼ばれる韓国風甜麺醤を中華麺に絡めて食べていたのがその由来と言われています。


韓国の国民食と言っても良く、日本人にとってのラーメンやカレーライスのようなものだそうです。


ここまで書いたら味の方が気になってくるところだと思いますが、甘辛いソースが中華麺と絡み合って絶妙な美味さです。はっきり言って中毒性が強い。


付け合わせには生玉ねぎと沢庵がついてくるので、

こってりした口の中をさっぱりさせてくれます。



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これは以前僕が新大久保のとある店(名前忘れた…)で食べたものですが、安定の美味さでした。

何ていうか、日本風カレーライスに通ずるホッと感があるんですよね、チャジャンミョンって。

食べる者の心までをも満たしてしまうような、

懐かしい感じ、安心感とでも言いましょうか。

「また来てね!」とでも言われてるような感じ。

すごく日本人好みだと思います。


韓国料理が定着した現在の日本では食べたことがある方も多いと思いますが、まだ食べたことがないよっていう方はぜひ味わってみてください。

あー、、さっき味の時計○(伏せ字の意味)で牛もつ味噌ラーメン(大盛り)と炒飯食べたばかりなのにチャジャンミョン食べたくなってきた。。





ビビンバの魅力について書いてみる

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韓国料理と聞いて多くの人が全く思い浮かべるであろう「ビビンバ」。

韓国語で書くと비빔밥で、意味は混ぜ飯、混ぜご飯。

僕はこのビビンバが大好きで大好きで仕方がない。

ちなみに、日本人の間ではどうも石焼ビビンバが人気のようだ。

確かに、お焦げ大好きな日本人にウケるのも納得がいく。

しかし僕は石焼ビビンバではなく、ステンレスの器に盛られた普通のビビンバが大好きだ。

白米の上にほうれん草、豆もやし、人参、ゼンマイなどのナムルとキムチが美しく盛られ、

その上には半熟の目玉焼きが載せられていて、

コチュジャンとワカメスープをぱっぱとふりかけて一気にかき混ぜ、

口の中に豪快にかき込む姿は、ともすると下品に映るかもしれない。

しかし、日本人がうどんやラーメンをすすって食べるのを「食いっぷりが良い」と評するように、

ビビンバもそのようにして食べてこそ「食いっぷりが良い」のである。


ビビンバの起源は諸説ある。

李朝時代、貧民層や奴隷階級が貴族の食べ残しを米と混ぜて食べていたことから来たとする説、

あるいは貴族階級の料理だったとする説など。

個人的には、両者が影響し合ったのではないかと思ってる。

まぁ、貧民層の料理が起源だからといって何だという話なのだが。

そこを挙げ連ねてバカにする人間は、程度が低くく異文化に対する理解も知識もないと言わざるを得ない。

深川飯だって元々は港湾の日雇い労働者向けのものだったわけだし、

フライドチキンだって黒人が白人の食べ残した鶏の内臓に小麦粉をまぶして揚げたものが起源だったわけである。

料理など、人の心と腹を満たせばそれで良いのである。


っとまぁ話が脱線してしまったが、

ビビンバの魅力は語っても語り尽くせない。


僕の地元の横浜にもビビンバの美味しい韓国料理店がいくつもある。

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写真は、福富町のミニコリアンタウンにある「麻浦カルビ」のランチビビンバ。

これで税込540円である。夢のようである。が、現実なのである。

このビビンバ、何が良いかってそこら辺のチェーン店のビビンバが束になってかかって来ても敵わないほどに美味いのである。

そして、チェーン店で普通のビビンバを食べようとすれば750円ぐらいする。

それを考えると、コスパが良すぎてニヤニヤが止まらない。

実際、食べながらちょっとニヤニヤしてたと思う(完全に怪しい客)

そして、無料でついてくるおかずとワカメスープも絶品。無料だからといって一切手を抜いていない。

実に粋な店である。

ちなみに、おかずは日によって違うので、写真と完全に同じものが出てくるとは限らない。

そこら辺は踏まえた上で、ぜひぜひ足を運んでみて欲しい。


ビビンバについてはまた今後も綴っていこうと思う。